The Migratory Bird

自分が渡り鳥だと勘違いしている人間の書き溜め

私大志望に変えます

2学期開始早々体調を崩しました。最初の3日間は調子良くて朝から夜まで勉強できたのに、4日目の朝にひどい倦怠感に襲われて起きれなくなりました。それから6日経ちますが、毎日微熱があるし、倦怠感に加え頭痛吐き気があって、今日なんてお風呂に入るだけで疲れて横にならざるを得ませんでした。こんだけ続くタイプのものは今年に入って3回目です。症状からして、原因はお馴染みのホルモンバランス関係と思われます。

 

私は体がまだまだダメです。単なる重いPMSだけでなくて、ずっと引きずっている不安や憂鬱感を起因とする体調の悪さも絡んできて悪化してるんだと思います。こうやって学校に行けない、つまり生活に支障をきたしているから治療をしているわけですが、もうこんなそんなで治療を始めて5年目になりました。適応障害から始まり、パニックや社交不安を伴う不安障害に変わって、今もずっと弱い抗うつ薬抗不安薬を服用してます。

 

今年東京で浪人すると決めた理由は、①東京生活に適応するため ②予備校に毎日通って大学通学の予行練習をするため でした。2月の半ばに越して来て7ヶ月、予備校が始まって約6ヶ月になりますが、①に関してはいい感じと思います。落ち着いた土地に住んでるので疲れることが少ないというのが大きいけど、東京に住むことに対する不安はかなり解消されてきました。以前も住んでいたんですが、以前に比べ今回越してきた後は不安感が強くなっていて、越してきてすぐ後は繁華街を通るのがすごく苦痛でした。でも、工夫と慣れで割と平気になってきました。これはいい変化です!②に関しては、半年経った今も、ここ数日みたいな体調不良が多くて継続して通うことができてません。主な原因はPMSなんですが、他にも人間関係で気を病んで体調まで崩してしまったりで、なかなか週6通うということができません。

 

前回の記事に書いた通り、2学期には万全を期して臨んだつもりでした。夏期期間は生活リズムを整えて外で勉強するようにしたし、計画通りにタスクを全て終わらせることはできなかったけど、まあそれなりに体力はついたかな、とか思っていました。なのにこれです。たった3日間人並み頑張っただけでダウンしてしまいました。タイミングが悪かったというのも勿論あるけど、なんだか、潮時なのかなあと思ってしまいました。半年間、国公立目指して努力してきたと思います。予備校に通うこと勉強することを第一に考えて、ちょっと問題が生じたら現状把握をして、改善策を講じて、行動に移してきたと思います。いつもその時の最善策を選んできたと思っていて、後悔は何もないです。そうやって身を投じてきたのに、結局、まだこうやって何もできないほど調子を崩してしまいます。もちろん多方面で進歩はありますが、通学や勉強時間の確保に関しては芳しくないです。まず、この調子では来年度からの一人暮らしはまず無理と判断しました。精神力で体調や自分の特性はなんとかなるものではないと身を以て体験してきたので、いくら志を高く持って綿密にサポート体制を整えて一人暮らしに臨んだとしても、多分結局は生活が崩壊すると予想します。なので、第一志望にしていた北大という選択肢は消えました。悲しいけど、私が何より達成したいのは入学ではなく卒業なので、健康に卒業できるためにはリスクの低い選択をするべきだと思うので、仕方ない!と、やっと思えました。他の国立も考えましたが、来年度に入れる可能性があってやりたいことができそうな大学が見つかりませんでした。となると、もう第二志望にしていた慶大を第一志望にするしかなくなります。

 

私大志望に変えることにはかなり抵抗がありました。単純に学費が高くて親に申し訳ないというのが一番大きくて、他にも現役時入った青学と同レベルの大学に行くのが自分の中で許せないということや、私大より国公立の雰囲気の方がなんとなく自分には向いてるんじゃないかと思っていたこと、なんかの理由があります。なんといっても今回の大学入学が3回目、しかも都内私大とイギリス正規入学というかなり費用のかさむ選択をしてきたので、次もまた私大というのは、ものすごく申し訳なく感じました。親に甘えることへの後ろめたさが重荷になって気を病んでいた部分が大きかったので、なんとか振り払おうとしてきたんですが、やはりそう簡単に親の脛をかじることに前向きにはなれないです。でもでも、やっぱり、(あくまでうちでは)親の幸せは私の幸せだから、幸せになるために甘えることは間違いじゃないはずです。それに、私がこうやって甘えさせてもらえる環境に生まれたのは罪じゃないし、好きでこうなんじゃないし、負い目に感じる必要はないはずです。

 

大学に経済的な理由で入れない人だっているのに、私みたいに脳がポンコツの出来損ないが何度もチャレンジさせてもらって、私は本当に間違った存在だと思ってきました。生きているだけでどこかの誰かに申し訳ないと思ってきました。「金で解決するズルいクソ野郎だ」と思われることをひどく恐れてきました。「イギリスの大学に行くことにした」と友人に話した時に「あー金ね」と言われて、馬鹿みたいに泣いたことがありました。ただでさえ青学を中退することにして親に申し訳なくて苦しかったのに、気持ち新たに海外でやっていこうとやっと心に決めて、全部自力で手続きをして、なんとか未来に希望を見出していた時に、そんなことを言われたしまったので、衝撃が大きかったのを覚えています。

 

でもやっとのことで、開き直れてきた気がします。私は確かに甘やかされて育ったポンコツかもしれないけど、手元にあるものないものをクソ真面目に直視して、自己実現のために精進してきました。抗えない体調不良や不安や憂鬱ともいつも全力で戦ってきたと思います(全力だったからこそ空回りして治りが遅いというのはあると思うけど)。そんな私が、どうして不可抗力的に与えられた資本を利用して、間違いなんでしょうか。お金で解決できることを解決して、何が悪いんでしょうか。正直、私は貧困の苦労がわかりません。わからないからこそ理解しようとしてきたし、イギリスで国際開発学を学ぼうと思ったのも、そこの理解を深めてなんとか少しでも世界が平等に近づくように自分にできることを探そうと思ったからでした。そうやって理解と改善に前向きなのだから浪費をさせろと言っているわけじゃないし、ただ私は私個人の尺度の中での幸福を追求したいだけです。それは間違いなんでしょうか。間違いだと思ってきました、貧困に喘いだことがない先進国の人間だから、責任があると思ってきました。都内の私大に進ませてもらえるような幸運な人間なんだからきちんと卒業して社会貢献しなくてはならないと思ってきました。でも、そうやって過剰に責任を感じて勝手に苦しんでいるのに疲れました。責任はあると未だに思いはします、だけど、それだからといって自分を責めたり、与えられた資本や才能を使うことを躊躇したりして、自分を追い込むのはやめようと思います。この悩みを理解してくれる人は少ないかもしれないけど、それでも私は自分が恵まれているせいで確実につらい思いをしてきました。でもそれもやめにしたいです。私は自分の持っていないもの、持ちすぎているように見えるものに気を囚われず、ただ、手の中にあるものを使って生きていこうと思います。

 

だからもう、私大志望に変えます。いつもの通りの現状分析の結果です。他に最善策はありません。それに世間体なんて気にしても今更な話だし。志望校は慶大文、上智心理、早大人間科学、ICUかなと思ってます。なるべく慶大に入りたいです。

 

この不調が落ち着いて予備校に行けるようになったら、この変更を担任に伝えて時間割を変えてもらって、学習計画も変えていこうと思います。とにかくこの微熱感と怠さが治らないと何もできません。ほんとつらい。しばらくゆっくりします。「できることからやればいい」の精神で、不調の中でも気が向いたら勉強もします。怖いことや不安なことが相変わらずいっぱいだけど、残り6ヶ月、人生進めていきます!

 

おわり