The Migratory Bird

自分が渡り鳥だと勘違いしている人間の書き溜め

疲れた

リセットしようと思う。

 

19歳で福岡を出て以来、内的にも外的にも、随分と私は変化した。覇気がなくなったし、多分すごく不細工になった。

この3年間、本当に長かった、本当に疲れた。生きるために生きるのに疲れた。生きたくないのに、仕方ないから何かに縋り付くような生活に飽きた。目標を作って猛進したらすぐに怪我をするし、また走り出しても、今度は足がガクガクと震えて動かなるし、上手くいかなすぎる。

苦しい過去にも意味を持たせる、明るい未来を見据える、現在を構築する。その姿勢でやってきた。けどもう、過去はいい、放っておこうと思う。

自身を生き恥だなんて思うこともあるけど、別に恥ずかしいから、人に知られたくないから、過去を葬りたいわけではない。無論人に話しづらいことはしてきたけど、自分に恥じるようなことはしてこなかったから。大変だったけど、新しいものには存分に触れて楽しかったし、総合点は結構高めにつけてあげられる。

 

この地にいると、この地を離れていた数年間が夢だったような気がする。特にイギリスにいたなんて、私が捏造した記憶なんじゃないか、頭で虚実が混同しているだけなんじゃないかと思ったりする。認知症の祖父が、世界一周の思い出を高らかと語るように。リアカーを引いてアメリカ大陸を横断したそうだ。アフリカではサバンナを一人彷徨ったそうだ。随分楽しそうに語るものだった。

私は幻想にうなされるのをやめようと思う。

恐ろしい悲しい幻想なんて、所詮ないものと切り捨てればいい。それが全て虚構だとしても、楽しい思い出だけを都合よく残せばいい。

 

ダウントゥーアース。浮き足立っていた私は、しばらくこの地に足をつけて、背筋を伸ばしたり肩を回したりしながら、綺麗な景色でも見ていようと思う。もう疲れた。