The Migratory Bird

自分が渡り鳥だと勘違いしている人間の書き溜め

ノーリッチでの留学生活について

こんばんは、昨晩ほぼ徹夜でエッセイを書きあげた、デッドラインファイター奥です。

 

今日は私の住んでいる街とそこでの生活について書こうと思います。

 

イギリスについての基本的な情報は、他のサイトで調べて頂いた方が明確だと思うので、もっと私の個人的な印象や感想、出国前に知りたかった!というようなことを書こうと思います。

 

まず、私の住んでいるNorwich(ノーリッチ)はイングランドの東側にあるNorfolkというカウンティー(県みたいなもの)の中心地です。人口21万人と規模はそこまで大きな街ではないですが、市街地には何でも揃っていてお店もある程度充実しており、周辺には自然が溢れていてとても安心して過ごせる街だなあという印象です。

 

ロンドンまではバスで3時間、電車で2時間ほどです。バスはMegaBusという格安バス会社を利用すれば£10以下で行き来できます。他にもNational Expressがあります。電車はNational Railが通っています。バスに比べれば高いですが、1年間有効で£30の16-25 Railcardを使えば半額ですし、早めに買えばかなり安く買えます。時期にもよりますが、頑張れば往復で£20とかでも行けます。直前だとかなり高くなります。車内は全席ボックス席ですし、カントリーサイドの景色を楽しめるので、私は電車の方が好きです。

 

ノーリッチを日本の街で例えればどこかな、と考えた時に、全く思いつきません。歴史的に都市や集落の発展の仕方が異なるからだと思います。イギリスで一番平和な街だと謳われていますが、ここが最初の街なので平和かどうかはよくわかりません。でもとりあえず住みやすいです。物価もロンドンに比べれば安く、大きなショッピングセンターが複数あり、そこで必要なものは何でも揃います。お馴染みのファストファッションのお店も一通りあるので、留学期間中に服が必要になったら手頃な価格で購入できます。ちなみにユニクロと無印はロンドンまで行かないと買えません。ロンドンの老舗高級デパートSelfledgeにとてもお洒落な無印が展開されていた時は、少し笑ってしまいました。

 

街の中には日本食が食べられるお店も幾つかありますが、一番評判がいいのはShikiです。夜はお高くて行ったことがないですが、昼間は手が出せるお値段でお弁当やらラーメンやら焼きそば、寿司やらを食べられます。ちゃんと日本の味がして美味しいです。店内の装いは海外の日本料理屋!という感じで清潔感があります。日本人の方が働いておられるので日本語で会話できて少し安心します。あと、大体邦楽ロックが流れています。私が行った時はGalileo Galilei青い栞が流れていて、遠く離れた日本で送った高校時代と現在が結びつき、不思議な感覚になりました。

 

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↑入口。私は写真が上手じゃないのですが、変にかっこいい写真よりきっとありのままの空気を感じられますよね。

 

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↑お弁当です。メインが選べます。豚の生姜焼きにしたのですが、美味しかったです。インスタ投稿に使ったのでお洒落ぶって霞みがけていますが、店内は霞んでいませんし食材ももう少し鮮やかな色をしています。

 

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↑激美味しい抹茶ティラミスです。行ったら頼んでください。

 

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↑よくわからない建物です。なんだか良かったので撮りました。またお洒落ぶって変な加工をしていますが、実際は普通です。街です。違う文化や身体的特徴を持っているだけで、それ以外は私たちと全く同じ人間がたくさんいて、各々の生活しています。

 

f:id:Luna9167:20160617055019j:plain↑街を象徴するノーリッチ聖堂で撮った写真です。よく晴れた日でした。中は荘厳で美しく、足を運ぶ価値が十分にありました。日本語のパンフレットもありました。神父様らしき方と「なんだか明らかに種類の違う文字が並んでるけど、これらの文字の違いはなんですか?」「日本語はひらがなカタカナ漢字の3種類を文字を使ってるんです。」という典型的な話をしたりしました。

 

 

 

 

私はホームステイを選んだのですが、かなり良い選択をしたなと思っています。

ホストファミリーは当たり外れあると聞いており、こちらに来るまではかなりビクビクしていましたが、私は当たりくじを引きとても穏やかに快適に生活できています。

 

私がお世話になっているのは、お喋り好きで外向的で働き者のホストマザーと、無口だけど優しくて頼りになるホストファザー、それから可愛いダックスフンドが3匹いる家庭です。短期留学の子たちを積極的に受け入れているお家なので、主にヨーロッパですがいろんな国の子たちが泊まりにきます。留学生のホストファミリーという役割も影響しているのでしょうが、一緒にテレビを見たり話をしたりしていて、典型的なイギリスの家庭だなと感じます。ホームステイの醍醐味、現地の文化を身近で知ることが十分にできているように思います。

 

1日の流れとしては、帰宅してから部屋で過ごし、17時半〜19時の間にご飯に呼ばれて一緒にテレビを見ながら食事をして、紅茶やホットコーヒーを飲んで少しまったりして、勉強したかったら部屋に戻れるし、勉強せずに犬とまったりしたければ10時頃までまったりできる。という感じです。ご飯の後に部屋に戻るタイミングを計るのが最初は難しく感じましたが、「もう寝るの?」と聞かれるようなこともないので、適当に理由をつけて部屋に戻れます。この距離感がかなり楽だなと感じます。部屋にいるときはドアを開けて入ってこられるようなこともほぼないです。私が部屋を空けている間に、掃除がされていたりベッドメイキングがされていたりします。

 

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↑部屋です。広くはないけど落ち着いて過ごせます。隣に使われていないベッドがありますが、洗濯物置きになってます。ちなみにINTO University of East Angriaの学生は、勉強机と椅子のある一人部屋が保証されています。あと独立していない子供のいる家庭には配属されません。

 

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↑ワンコたちです。右の茶色くて小柄な子がベンジー、左の黒くてシャイニーな子がオービ、手前のお年寄りがエリオットです。みんな最高に可愛くて大好きです。ベンジーは1歳3ヶ月、お行儀が悪いけど柔らかくてとっても可愛くて、まだまだ子犬という感じです。オービは1歳7ヶ月、人懐っこくてベンジーより少し落ち着いていて、毎日私の膝の上でウトウトしています。エリオットはおじいちゃん犬で目と耳が悪いのですが、ご両親の”Chicken wing!"(生の手羽先)という言葉にはすぐに反応します。

 

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↑家から車で一時間ほどの海沿いの街、クローマに行った時の写真。犬たち、めちゃくちゃはしゃいでいました。

 

 

衣類の洗濯はおよそ週に一回。毎日のお洗濯が当然だったので抵抗はありましたが慣れました。セーター類を頻繁には洗わないのは未だに抵抗がありますが、洗濯機が洗濯機なので、あまり洗いたくないというものあります。手洗いすればいいのですがそれも面倒だし・・・我慢しています。

 

学校までは歩きとバスで40分ほど。寮で暮らす子たちからすると遠いようですが、通学路で鳥の声を聞いたり道行くの人を観察したり、バスで少し話す知り合いができたりと、通学時間も大事な生活の一部となっているので、遠くて負担になるということはありません。むしろ、毎日一定時間歩くこと、自然に触れられることが、健康的な生活に役立っているように思います。

 

私がホームステイを選んだのは、まず第一に寮より費用が少し安かったからです。第二に、親身に相談を聞いてくれる人がいてほしかったという理由。実際、なんでも相談できるネイティブがいるというのは強いです。入ってくるイギリス国内外、地域の情報なんかも寮の子たちに比べ多いように感じます。また、ネイティブの英語を毎日聞けるのも利点だと思います。第三に、すぐ隣に他人が住んでいて人の声が夜中もするような環境、共用キッチンの利用なんて私には無理だと思ったからです。寮に住んでいる友達の部屋を訪れたことがありますが、部屋、特にバスルームがめちゃくちゃ狭いし、共用キッチンでは冷蔵庫のものが盗まれるっていうしで、私には無理だなと思いました。

 

結果的に満足ですが、欠点を挙げるとしたら、まず、突然の授業の変更があった場合や変更の存在を忘れていた場合に授業に間に合わない。あと、忘れ物を取りに帰れない。そして一番の欠点は、友達と会う機会が減ることです。やはり寮で生活していると頼る相手も友達になるし、共用スペースで話もできるみたいです。でも、交換留学で来ていてホームステイ利用の友達は、私と違って直帰せずに授業後はコミュニティの集まりに顔を出したりして、人と関わる機会を自ら作りこの欠点をカバーしているようです。私は長期留学予定なので、ファウンデーションの間はコミュニティに参加したりする人間関係の努力はしなくていっか〜という姿勢でいるのですが、短期留学の子たちは必死でコミュニケーションの場を作っていて偉いなあと思っています。

 

 

最後に、イギリスで生活して驚いたことや印象的なことを羅列してみようと思います。

 

・本当に天気が変わりやすく曇りや小雨が多い

・みなさん多少の雨では傘は差さない

・日本のように気候や食材から感じられる季節感というのは薄く、バンクホリデー(国民の休日)やテレビ放送される大きなイベントで、どれくらい一年のうち月日が過ぎたかを認識している

・犬を飼っている人が多く、夜はベッドで一緒に寝るのが普通

・英国王室とサッカーの話題

・スーパーは大手多国籍企業が占めていてアメリカのスーパーのイメージと同じ。

・トイレの水の流れが悪い

・日本のような壁に取り付ける暖房よりRadiatorが普及しており、部屋をあっためたりバスタオルや衣類を乾かすのに使う

・わかってはいたものの、ユニットバス(とてもつらい)

・Dish washerがあるのが当たり前(とても手で洗いたい)

・洗濯機のクオリティが日本と比べてしまうとなんというか、荒い(気に入っていた靴下屋の靴下が洗濯後に破れてしまい落ち込んでいたところ、行く先々で探し回ってくれて、結局わざわざイタリア旅行の時にイタリアで買ってきてくれたのはいい思い出)

・バスの乗り降りをする際「ありがとう」と言うのが普通

・というか「ありがとう」と言ったり軽い会話をする機会が日本より圧倒的に多い

・基本的に朝食に野菜は摂らない(English Breakfastで検索)

・野菜と魚の種類があまり多くない

スクランブルエッグは電子レンジで作る

・お米は炊かない、茹でる

ダイエットコーラペプシ、レモネード

・コーラは料理に使う

・ファットフリーの軽いバターを使いまくる

・例のフィッシュアンドチップスと煮豆は毎週食卓に出る

・スイートポテトはサツマイモと違ってオレンジ色

・甘いお芋みたいなのに人参っぽい食感の不思議な野菜Parsnips

・食事にポテトが多い

・食事にポテトが多い

・食事にポテトが多い(丸まま焼いたポテトとマッシュポテトがあたかも別の料理のような顔をして同じプレートに乗っかって出てくる)

 

まだ探せばあると思うけどこれくらいにします。

 

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↑来て間もない頃にいつも出してもらっていた朝食。驚きの炭水化物量。しかもコーヒーもしくは紅茶付き。低血糖症の私は毎日昼前に低血糖になり頭痛と吐き気を催してしまったので、話すのに勇気が必要でしたが相談して少し変更してもらいました。今は基本的にブラウンブレッドとヨーグルト、プラス時折糖質量の少ないシリアルやバナナ、っていう内容です。毎日の頭痛はなくなりました!(ほっ)

 

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↑週1で出るRoast Chicken and Yorkshire Puddingです。ポテトが多いけどかなり好きです。ソースが美味しい。真ん中にあるのがPersnipsです。

 

 

 

やっと留学生らしい投稿ができたので満足しています。ノーリッチに留学予定のある人が見てくれたなら嬉しいなあと思いつつ、寝ます。

 

 

明日は金曜日!食後のアイスクリームの日です!わーい!アイスクリームのために頑張ります!(毎日「アスカアイスクリームは?欲しいよね?ね?」と聞かれるので、毎回断るのもなんだかなあと思い「金曜日だけ食べる!」と宣言して以来、マザーとファザー公認のアイスクリームの日となりました。)

 

お休みなさい。