The Migratory Bird

自分が渡り鳥だと勘違いしている人間の書き溜め

ズボンとスカート

小学校中学年まで、私はズボンしか履かない女の子だった。女の子らしい服を拒否し、キティちゃんへのヘイトをぶちまけていた。好きな色は水色。プリキュアより仮面ライダーもの、そしてそれよりハム太郎だった。(今と同じく、人間より動物が好きだった。)放課後は、男勝りな女の子たちと一緒にスマブラをしたり、男の子向けのカードゲームをしたり、キャッチボールをしたりした。小学校三年生の時の誕生日プレゼントにはグローブを買ってもらったし、四年生の時のプレゼントにはジープやハマーのような真っ黒でゴツいラジコンカーを買ってもらった。夏になるとカブトムシやクワガタを捕まえ、暇なときは川に入って魚を見たり捕まえたりした。

 

そんな私が小学校四年生の時、恋をしてしまった。あの時の感覚は、具体的には「話してみたい」「もっと知りたい」というものだったと思う。それを恋だということにした。私は、ズボンを脱ぎ捨てた。それ以来私は、まさに、メスになった。スカートしか履かなくなったし、笑うときは口に手を当てるようにしたし、座るときは足を斜めにするようにした。言葉遣いは柔らかくした。スマブラもキャッチボールもラジコンもやめた。子供ながらに「こんなんじゃ振り向いてもらえない」と悟ったんだと思う。

 

私は賢いメスだ。だから、女性になった。

パートナー獲得のために、私は女性になった。

"女性らしさ"を、身につけてきた。

 

長年かけて身につけたものだし、もうそれは私のものだ。私は"女性らしさ"が好きだと思う。メイクも、ヘアメイクも、スカートも、ふわふわしたものも、柔らかな言葉遣いも、気を遣い合うコミュニケーション(これは難しいけど)も。

 

 

 

小学生の頃といえば、悲しいストーリーもある。私は小学生一年生の頃、女の子より男の子の方が虫の話なんかで盛り上がれて好きだった。人間関係がサッパリしている感じも好きだった。だからいつも男の子と話していた。でもある時、いつも仲良くしていた友達二人に仲間外れにされるようになった。今思うと二人が私に気があったんだと思うけど、当時私はものすごく傷ついてしまった。あんなに仲が良かったのに。男の子とばかり仲良くしようとする私を煙たがる女の子はいたけど、それでも仲良くしたかったのに。どうしてだろう。わからなくて、つらくて、それ以来男の子を嫌悪するようになってしまった。それ以来、18歳ごろまで私はまともに男の子と話せなかった。触れるなんて以ての外、自分のものを触られるのも不快だった。

 

私は心の底で、男性を怖いと思っている。中学生や頃は権力の強い男の子に腕を振り上げる素ぶりで脅されるようなこともあって、さらに恐怖は増幅した。男性は、裏切ったり、暴力を振るったりする生き物なのだと思っている。もちろん、全員がそうじゃないと頭でわかっていても、怖いものは怖い。

 

18歳頃までの間、自分が異性に好かれることを異様に気持ち悪いと思っていた。自分が性欲の対象になること、異性の脳内に自分が存在すること、気持ち悪くて堪らなかった。目線を向けられることさえ嫌で、視界から、いや世界から消えてくれと本気で思っていた。高校や大学に入って紳士な男性たちに出会ってからは、そういった強迫観念も薄らいできて、今や恋愛もできるようになった。素敵な男性に出会ってきたし、極端な偏見もなくなってきた。

 

 

だけど、私は、私の過去でできている。

なぜか女の子の集団にいると疲れるし向いてない。つまらないゴシップが苦手だ。他人の話をして何が楽しいのかわからない。それより趣味の話がしたい。それより、一人で好きなことをしていたい。生き物と触れ合っていたい。

男性が怖いし、女性らしさが好きだ。普段はなんとも思わなくても、やっぱり初対面の男性は怖いし、付き合っていたりしても、ふと怖くなって逃げたくなる。そして、獲得してきた"女性らしさ"への愛着がある。趣味の一部みたいなものだと思う。

 

元来の男性っぽさ、男性への恐怖、女性らしさへの愛着、これらが組み合わさって、時折不思議な感覚に陥ることがある。

 

2年前ショートカットにした時、ものすごく「フィットした」感じがした。留学を機にジーンズばかり履くようになったことも、さらに心地よくした。本当はこういった楽でボーイッシュな格好を求めているんだと思った。でも、女性らしさも大好きなのだ。女性の中の女性みたいな綺麗な女性が大好きだし、憧れがある。美しいと思うし、ずっと見ていたいと思う。見た目に関しては男性の容姿よりずっと好きだ。音楽を聞くにも女性アーティストの曲ばかり聞いてしまうし、曲自体が好きというより、本人が好き、という感覚があるのかなとすら思う。(同じような曲調の二人のアーティストがいたら、女性の作る方に惹かれる) でも、そういった憧れというのは、「パートナー獲得のための理想」なのだとも感じるから考えてしまう。私は多分、女性が好きなのではなく、女性性がとても好きなのかなと思う。自分は本当は男性が好きではないんじゃないかとと疑うこともあったし、今もある。だけどそれは、男性に対する不信感や不安感と、女性性への羨望に起因する錯覚なのかなと思うし、あくまでヘテロセクシュアルなんだろうという認識で落ち着いている。

 

そういう認識はしているけれど、それでもあまりに全般的に男性の体に興味が湧かないし(※好きになった人のことは大大大好きになる)、対照的に女性の顔の造形も肌も体の作りも性的役割も文化も好きだし、なんだか統一感がないなあと感じておかしな気分になる。

 

 

でも結論としては、性別やジェンダーなんて気にせず、ただ好きになった人を好きだっていう気持ちに素直に生きていこうと思う。今のところ私は男性の恋人が心から好きだし、その事実で十分に感じる。彼のことさえ少し怖くなることはあるし、彼の前で自分が女を演じているような気がして違和感を持ったりすることはある。だけど、そういった小さな火花は、時間をかけて消すか、それもまた綺麗なものとして見つめていくしかないと思う。

 

これからも私はズボンを履いたり、スカートを履いたりするだろう。ショートヘアにしたり、ミディアムにしたり。いつかは女性を好きになるかもしれないし、男性と結婚するかもしれない。私と性とジェンダーの在り方、これからも楽しみだと思う。たくさん勉強したい。たくさん自分や他人と向き合いたい。また生きる楽しみを見つけてしまった。

 

おわり

私大志望に変えます

2学期開始早々体調を崩しました。最初の3日間は調子良くて朝から夜まで勉強できたのに、4日目の朝にひどい倦怠感に襲われて起きれなくなりました。それから6日経ちますが、毎日微熱があるし、倦怠感に加え頭痛吐き気があって、今日なんてお風呂に入るだけで疲れて横にならざるを得ませんでした。こんだけ続くタイプのものは今年に入って3回目です。症状からして、原因はお馴染みのホルモンバランス関係と思われます。

 

私は体がまだまだダメです。単なる重いPMSだけでなくて、ずっと引きずっている不安や憂鬱感を起因とする体調の悪さも絡んできて悪化してるんだと思います。こうやって学校に行けない、つまり生活に支障をきたしているから治療をしているわけですが、もうこんなそんなで治療を始めて5年目になりました。適応障害から始まり、パニックや社交不安を伴う不安障害に変わって、今もずっと弱い抗うつ薬抗不安薬を服用してます。

 

今年東京で浪人すると決めた理由は、①東京生活に適応するため ②予備校に毎日通って大学通学の予行練習をするため でした。2月の半ばに越して来て7ヶ月、予備校が始まって約6ヶ月になりますが、①に関してはいい感じと思います。落ち着いた土地に住んでるので疲れることが少ないというのが大きいけど、東京に住むことに対する不安はかなり解消されてきました。以前も住んでいたんですが、以前に比べ今回越してきた後は不安感が強くなっていて、越してきてすぐ後は繁華街を通るのがすごく苦痛でした。でも、工夫と慣れで割と平気になってきました。これはいい変化です!②に関しては、半年経った今も、ここ数日みたいな体調不良が多くて継続して通うことができてません。主な原因はPMSなんですが、他にも人間関係で気を病んで体調まで崩してしまったりで、なかなか週6通うということができません。

 

前回の記事に書いた通り、2学期には万全を期して臨んだつもりでした。夏期期間は生活リズムを整えて外で勉強するようにしたし、計画通りにタスクを全て終わらせることはできなかったけど、まあそれなりに体力はついたかな、とか思っていました。なのにこれです。たった3日間人並み頑張っただけでダウンしてしまいました。タイミングが悪かったというのも勿論あるけど、なんだか、潮時なのかなあと思ってしまいました。半年間、国公立目指して努力してきたと思います。予備校に通うこと勉強することを第一に考えて、ちょっと問題が生じたら現状把握をして、改善策を講じて、行動に移してきたと思います。いつもその時の最善策を選んできたと思っていて、後悔は何もないです。そうやって身を投じてきたのに、結局、まだこうやって何もできないほど調子を崩してしまいます。もちろん多方面で進歩はありますが、通学や勉強時間の確保に関しては芳しくないです。まず、この調子では来年度からの一人暮らしはまず無理と判断しました。精神力で体調や自分の特性はなんとかなるものではないと身を以て体験してきたので、いくら志を高く持って綿密にサポート体制を整えて一人暮らしに臨んだとしても、多分結局は生活が崩壊すると予想します。なので、第一志望にしていた北大という選択肢は消えました。悲しいけど、私が何より達成したいのは入学ではなく卒業なので、健康に卒業できるためにはリスクの低い選択をするべきだと思うので、仕方ない!と、やっと思えました。他の国立も考えましたが、来年度に入れる可能性があってやりたいことができそうな大学が見つかりませんでした。となると、もう第二志望にしていた慶大を第一志望にするしかなくなります。

 

私大志望に変えることにはかなり抵抗がありました。単純に学費が高くて親に申し訳ないというのが一番大きくて、他にも現役時入った青学と同レベルの大学に行くのが自分の中で許せないということや、私大より国公立の雰囲気の方がなんとなく自分には向いてるんじゃないかと思っていたこと、なんかの理由があります。なんといっても今回の大学入学が3回目、しかも都内私大とイギリス正規入学というかなり費用のかさむ選択をしてきたので、次もまた私大というのは、ものすごく申し訳なく感じました。親に甘えることへの後ろめたさが重荷になって気を病んでいた部分が大きかったので、なんとか振り払おうとしてきたんですが、やはりそう簡単に親の脛をかじることに前向きにはなれないです。でもでも、やっぱり、(あくまでうちでは)親の幸せは私の幸せだから、幸せになるために甘えることは間違いじゃないはずです。それに、私がこうやって甘えさせてもらえる環境に生まれたのは罪じゃないし、好きでこうなんじゃないし、負い目に感じる必要はないはずです。

 

大学に経済的な理由で入れない人だっているのに、私みたいに脳がポンコツの出来損ないが何度もチャレンジさせてもらって、私は本当に間違った存在だと思ってきました。生きているだけでどこかの誰かに申し訳ないと思ってきました。「金で解決するズルいクソ野郎だ」と思われることをひどく恐れてきました。「イギリスの大学に行くことにした」と友人に話した時に「あー金ね」と言われて、馬鹿みたいに泣いたことがありました。ただでさえ青学を中退することにして親に申し訳なくて苦しかったのに、気持ち新たに海外でやっていこうとやっと心に決めて、全部自力で手続きをして、なんとか未来に希望を見出していた時に、そんなことを言われたしまったので、衝撃が大きかったのを覚えています。

 

でもやっとのことで、開き直れてきた気がします。私は確かに甘やかされて育ったポンコツかもしれないけど、手元にあるものないものをクソ真面目に直視して、自己実現のために精進してきました。抗えない体調不良や不安や憂鬱ともいつも全力で戦ってきたと思います(全力だったからこそ空回りして治りが遅いというのはあると思うけど)。そんな私が、どうして不可抗力的に与えられた資本を利用して、間違いなんでしょうか。お金で解決できることを解決して、何が悪いんでしょうか。正直、私は貧困の苦労がわかりません。わからないからこそ理解しようとしてきたし、イギリスで国際開発学を学ぼうと思ったのも、そこの理解を深めてなんとか少しでも世界が平等に近づくように自分にできることを探そうと思ったからでした。そうやって理解と改善に前向きなのだから浪費をさせろと言っているわけじゃないし、ただ私は私個人の尺度の中での幸福を追求したいだけです。それは間違いなんでしょうか。間違いだと思ってきました、貧困に喘いだことがない先進国の人間だから、責任があると思ってきました。都内の私大に進ませてもらえるような幸運な人間なんだからきちんと卒業して社会貢献しなくてはならないと思ってきました。でも、そうやって過剰に責任を感じて勝手に苦しんでいるのに疲れました。責任はあると未だに思いはします、だけど、それだからといって自分を責めたり、与えられた資本や才能を使うことを躊躇したりして、自分を追い込むのはやめようと思います。この悩みを理解してくれる人は少ないかもしれないけど、それでも私は自分が恵まれているせいで確実につらい思いをしてきました。でもそれもやめにしたいです。私は自分の持っていないもの、持ちすぎているように見えるものに気を囚われず、ただ、手の中にあるものを使って生きていこうと思います。

 

だからもう、私大志望に変えます。いつもの通りの現状分析の結果です。他に最善策はありません。それに世間体なんて気にしても今更な話だし。志望校は慶大文、上智心理、早大人間科学、ICUかなと思ってます。なるべく慶大に入りたいです。

 

この不調が落ち着いて予備校に行けるようになったら、この変更を担任に伝えて時間割を変えてもらって、学習計画も変えていこうと思います。とにかくこの微熱感と怠さが治らないと何もできません。ほんとつらい。しばらくゆっくりします。「できることからやればいい」の精神で、不調の中でも気が向いたら勉強もします。怖いことや不安なことが相変わらずいっぱいだけど、残り6ヶ月、人生進めていきます!

 

おわり

2学期の計画と意気込み

明日から予備校の二学期なので、少し書きます。昨日始業式があって時間割をもらって来たので計画表β版を作りました。

 

 

まず、みおりんサポートを利用して作った年間計画を元に、9-11月(2学期期間)の学習内容を各科目ごとに書きました。

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そのあとその中から毎日のタスクをリストアップして、各曜日の授業とやらなきゃいけない予習復習を書いて、そのあと授業外の自学内容(主に副教科)を埋め込んでみました。

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で、できたのが↓です。

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今週授業に出て勉強もしてみて調整します。

出ない授業も決めてみます。生物基礎と倫理政経は授業受けなくてもいい気がします。英語はよくわかりません。取り扱う問題の質は高いと思うんだけど、解説がいちいち長くて時間が無駄に感じて仕方ないんですよね。なので授業内容と先生の好き嫌いで決めます。自分でガンガン解いて解説読んだ方がいいと思うんだよなあ、構文も解釈も...。

自学内容(主に副教科)は帰宅後にすることになるので、一体この内容をこなせるのかどうか、試しにやってみます。崩壊してグダグダになってしまうとセンターが死ぬことは明らかなので、気を抜かず決めたことをパリパリやっていきます。

 

これは週末に進捗確認する時用にまとめた週のタスクです。

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これは週末に進捗確認する時用にまとめた週のタスクです。各教材どれくらい進めればいいのか、そのペースでいけば何ヶ月で一周終わるのか、などを書いてます。わかりやすい。

 

 

 

 

2学期の物事の優先順位は

1.授業への出席

最優先,とりあえず行くことで勉強もできるし積み重ねれば自信になるので。

★時間通りに出席できなかった場合はなるべく遅刻してでも行く。もしそれも無理!と思ったら、2.-4.を順番に家や近場でこなせるよう努力する。日曜は調整日になっているし、全体的に緩めの計画を立てているので、休んでしまってもリカバリーできる!どうなっても死なない!クヨクヨ考えない。体調第一。そして決まっていることをサクサクこなすことを考える。

2.Daily Tasks(国英の暗記とリスニング)

つらい日もとりあえずこれだけでもやる!という内容。国語英語は毎日の小さな積み重ねが大事と思うし朝の隙間時間や夜の寝る前なんかにパパッとやる。

3.授業の予習復習

授業の効果を最大限に発揮する、あと「予習してないから行きたくない...」という極端思考が出てくるのを避けるためにこれを3番目に持ってくる。

4.自学内容

主に理科と社会のタスク。最低位だけどこれを疎かにしてズルズルいくとセンターが終わることは目に見えていることに留意する。楽しさが国数英よりは大きいし、進んで手をつけていきたい。

 

 

 

こんな細かく計画を立てたり優先順位をつけたりしているのも、私がひどく柔軟性に欠けていて、かつ不安が強くてすぐ折れてしまうからです。計画が崩れるとどうしていいかわからなくなってしまいます。予習を1つできなかったら「うわあもうだめだ、もう授業に出たくない...」と思うし、不調で朝決めた時間に起きれないと「遅刻とか無理(完璧主義)...もう行きたくない...最悪だどうしよう...」と思ってやる気がなくなるし、1学期は散々でした。PMSや何かショックなことがあって行けない日が出ると、リカバリーに3日〜5日くらいかかってしまって、その間勉強時間が極端に減ってしまったりして、本当にダメでした。

この経験を生かして、2学期はリカバリーにかかる時間を最短にするために努めます。不調が出るのは仕方ないし、融通が利かない性格ももう仕方ないし、なんとか付き合っていくしかないです。少しずつだけど、今年の冬や春に比べれば体力的にも精神的にもパワーアップしてるし、この調子でやっていって絶対に合格したいですね。受験戦争、自分の能力を信じられているかがかなり勝敗に影響を及ぼすようなので、自信を持ってやっていきたいです。自信過剰にならぬよう理想と現実の差を意識しながらも、私なら大丈夫!やれる!絶対受かる!という強い気持ちを大切にしたいです。

 

ここまで受験に対して熱い気持ちを持てるようになるとは思ってなかったんですが、そもそも大学でどうしても勉強したいという気持ちはすごく強くて熱いものだったので、これは必然かなと思えてます。熱くなることに対して恥ずかしいとかダサいとか感じていたけど、正直熱くなる、というか、真剣に何かに取り組むことは全然恥ずかしいことではないし、23歳で高等学校の学習範囲をやることも別に恥ずかしいことではないと思うので、今はあんまり自分のこの姿勢に対してネガティブな感情はないです。ネガティブな感情は行動力を抑制するし、本当にやりたいことを遠のかせるだけと思います。鬱や不安に取り憑かれていた時は、あらゆる行動が制限されて、それがまた鬱や不安を誘引する、という悪循環に陥っていました。つまり、私は今のところ、順調に鬱や不安を克服していってるのかなと思います。今までのメカニズムとしては、簡単に言えば「つらい→つらくてやるべきことができない→体力が落ちる→体調が悪い→何もできない→つらい→・・・」みたいな循環だったので、この循環を打破し始めている感じがします。体力もついてきたし、体調不良も減ったし。朝も起きれています!やるべきことも結構できているし、できなくても自分を責めないようになって、行動するまでにかかる時間が短くなってきています。

 

この調子でやっていって、来年絶対合格したいですね。それ以外に願望がありません。やっぱり何かしらの誘惑に負けてしまったり不安でつらくなったりと困難はありますが、自分のペースでやっていきます。支えてくれる人たちもいるし、すごく心強いです。ブログを読んでくれてる人たち、いつもありがとうございます!

 

とりあえず12月までの3ヶ月、この計画を元にコツコツ頑張りまーす!

 

 

おわり

勉強計画withみおりんサポート

誕生日以降浮かれすぎて学習が捗っていないので気持ちを受験モードに戻すために少し書きます。

 

今月からこちらのサービスを利用しています。

宅浪成功の現役東大生による勉強応援サービス【みおサポ】

この方のブログはこちら

東大みおりんのわーいわーい喫茶

 

宅浪1年で東大に合格した現役大学生の方で、ブログではそのノウハウやためになる情報を提供されてます。勉強計画の立て方についての記事で初めこのブログを知りました。今まで見た勉強計画のについてのサイトの中で一番有益に感じました。

みおりんサポートの方では、勉強計画を立てるサービスや、モチベーションキープのための面談、モーニングコール(!)などを提供されています。私は勉強計画立てと月1のカウンセリングをお願いしています。というのも、学習に関して明確な計画がないと先が見えなくて酷く怖くなってしまったり、立てた計画が崩れるとめちゃくちゃ混乱してどうしていいかわからなくなってしまったりと、私が死ぬほど不器用で不安が強いからです。安心がお金で買えるなら買うべきと思ったので投資しました。

 

既に1度目の面談を終えたんですが、その時もらったワークシートを使って計画を立てていきました。

掲載の許可を得たので公開します!

 

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↑志望校研究。目標点、出題形式、対策等を書きました。明確な目標点があるとそれに向けて着実にやっていくぞという気持ちになれて良いです。裏面には入試の日程や科目や配点を書く欄がありますが、特に掲載の必要ないかなと思うので飛ばします。

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↑研究に基づいた必要な参考書のリストアップ。1日分のタスクをこなすのにかかる大体の時間も測って記入して、1周にどれくらい時間がかかるのか算出しています。細か!と思う方もいるかもしれませんが、これくらいしないと私(とみおりんさん)は落ち着かないんですよね...。

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↑リストアップした参考書を年間計画に落とし込む段階。私の場合宅浪ではなく予備校の授業も利用しているので兼ね合いを考えながら書いてみました。概観ではありますがこれに従ってやればとりあえずやるべきことは網羅するはずなので、これに従って、かつ何かあれば月1のカウンセリングで話をして柔軟に変更も入れつつ着実にやっていけば、なんとかなるかなと思えています。先の見通しが立っているだけで、かなり気持ちが楽です。(もちろん計画立てただけで安心するのは危険ですが)

 

みおりんさんとはまだ2回しか口頭で話したことはないけど、完璧主義なところやこだわりが強いところ先延ばしにしがちなところなど、すごく似ているところがあって、共感しているし、同時にそういった苦手を克服して宅浪を成功させている点でとても尊敬もしてます。テキパキしていて頼りになる方なので、これから受験までお世話になりつつ、頑張っていこうかなと思っています!

 

 

来週月曜から2学期がスタートします。1週目に全部の授業を受けてみて、これはいらんわという授業は出るのをやめようかなと思っています。もちろんほとんどをバッサリ切ることはないですが、朝から夜まで授業を詰め込まれて授業に出ることにだけ必死になって、疲れて予習復習が上手くいかないとか、必要な自学ができないとかで、勉強効率が下がるのが嫌なので、いくつかは切って自分でやろうかなと思っています。特に英語の一部や理科基礎、倫理政経なんかですかね。どうなるかはわかりませんが、とりあえずまた来週以降考えていきます。

 

夏期期間があと6日で終わってしまうわけですが、この夏でしっかり基礎固めができた!と声高には到底言えない状況です...。が、後ろを見ていても仕方ないし前を向きます。誕生日以降浮かれていて気が弛んだいたので、今日からまた勉強モードに戻していこうと思います。今回の経験で、1日でも気を完全に抜くとペースを戻すのが難しいということがよく分かりました...。丸1日遊ぶのは控えて、日曜であっても何かしらのタスクをきちんとこなそうと思います。

 

残り6日、遊ぶ予定も大してないので、全力でやります。9月の半ばには(初の)模試があるし、ウオー!気合が入りますね。模試の前週に帰省が挟まりますが、実家でもちゃんと勉強します!

 

では小論文の個別指導に行ってきます!

 

おわり

記録 23歳の誕生日

今日8/25に23歳になりました。

 

8/24の夜は家中を掃除して、部屋を片付け、真っ白なベッドリネンとソファ用ブランケットとクッションカバーを洗濯して、全てにアイロンをかけて、ベッドメイキングをしました。洗い流すヘアトリートメントと洗い流さないトリートメントを使って、美容液をいつもよりたっぷり塗って、ナイトクリームなんかも塗りました。その完璧な状態で、リビングの明かりを落として、思い出の映画、ソフィアコッポラの『マリーアントワネット』を観ました。

そしてちょうど観終わったところで0時前を迎え、0時には最高のベッドで素晴らしい感触と香りの中でゴロゴロしていました。

 

どんどん自分を自分で喜ばせるのが上手くなるなと思います。

今日は、朝はゆっくり起きて、そのあと上野動物園で鳥類たちに会って、新宿の紀伊国屋で鉄道関連の本を漁ってきました。特に上野のスバーバルライチョウには思い入れがあるので、久しぶりに会えてよかったです。オスしかいなかったから少し寂しかったですが。また会いたいです。鉄道関連の本は見ていると強く感情が掻き立てられるし、幸せな気持ちになります。世の中にはこんなに目に優しい鉄の塊があるのかと思います。乗りに行きたいし、走行音を録音して後で聞きたい...。みんな元気でいてほしい...。廃線にならないでほしい...。ディープな鉄道好きではないけど、定期的に摂取したい要素だなあと思います。

私は今も昔も友達が少ないし、恋人もいないし、帰属するのが苦手だし、不健康だし、なんだか人生上手くいってません。でも、好きなものが大好きだという気持ちは今も昔も健在で、これがあるから生きていけるなあと思ったりします。もちろん人と繋がっていたいなとかも思うけど、結局私を裏切らないのは人じゃなくて、人以外の生き物や趣味だから...。多分、子供の頃からなんだか人と関わるのが苦手で、芸術や自然の世界に思い馳せてきたんだと思います。だからそれがないと落ち着きません。人のことを信用するのが怖いです。家族以外の人と深い関係になったり、さらには家族になったり、可能なのかなと少し不安になったりします。

 

話を戻して、23歳の1年の目標は

1. 大学に合格すること。

2. そしてその大学に春から8/25まで通い続けること。

3. 1.と2.を通して今よりもっと健康になること。

です。

 

この3つ、特に先の2つが達成されれば、大きな躍進の年として長いこと記憶されると思います。

今まで大学に入るたびに、入学から2,3ヶ月でダメになってきました。もし次の大学で8/25(夏休みに入っているかもしれないけど)まで通い続けられたら自信になると思うし、なんとか達成したいです。今年既に予備校に半年通えてるので自信にはなってるんですが、次こそ大学に通いたいですね...。そうなれば、成功体験によって更にしっかりした地盤が固められて気持ち的に安定すると思うし、なんとしても達成したい所存です。

 

22歳の1年は、半分フリーター、半分浪人生として過ごしましたが、全体的にはかなり健康に近づいたし、いい1年だったと思います。東京にまた移り住んで、福岡よりはやっぱりストレスがあって浮き沈みは相変わらずあったけど、成長したなあと思う場面もすごく多かったです。

 

また新しい1年、やっていこうと思います。なんとか飛躍の1年にしたいですね。努力します!

 

眠くてあんまり気の利いたことを書けません。ただの記録です。インターネットの海に文字を流します。またいつか拾い上げるだろうと思います。今よりもっと健康で明るい人間になった状態で拾い上げていたらいいなあ。

 

おわり

先延ばし癖が酷い私のPMS対策

今日のカウンセリングが非常に有意義だったのでメモ。いつもはノートに書くんですが、今すぐまとめたいのでここに書く。

 

 

PMS対策について

 

◆基本的な対策のおさらい◆

 

・糖質、カフェイン、アルコールは控える。代わりに適切なハーブティーを飲む。

サプリメント(ルナベリー)と漢方(抑肝散)を忘れずに飲むようにする。

・栄養のある食事をとる。特にビタミンB群。カツオ、マグロ、レバー、豚肉の赤身が多そうなやつ、豆類、卵。

・早寝早起きで睡眠をしっかりとる。

・できれば湯船に浸かって温まる、寝る前は明かりを小さくする、テレビをつけない、スマホも避ける、などして睡眠の質向上に努める。

・1日丸々引きこもることはしない。散歩に出る、ストレッチをする、筋トレをする、など最低限の動きをする。瞑想もすごくいい。

 

 

◆私の傾向と具体的対策◆

 

◇8日〜4日前

調子が悪くなってくる。疲れやすさや注意欠陥、頭痛腹痛あたりがじんわり出てくる。なので、自分に優しくし始める。無理をしない選択をする。

 

☆基本的な対策を実行する。

そろそろ意識し始める。特に食事には気をつける。つらいけど大好きなカフェラテはディカフェで。できれば飲まないで。

☆無理しない。

どうしても予備校から早く帰りたい時は帰っていい。どうしても行きたくない時は行かなくてもいい。

☆これから訪れる嵐に対して備える。

窓や屋根を補強したり、食糧や書物を買い込んだりする。(訳)冷静さと戦う意志を確認、知的好奇心を刺激して理性を取り戻すために必要なもの、本や映像を決めるor入手する。

☆意識的に「リラックスタイム」を作る。

1日に使えるエネルギーが減っているのは確かだし自律神経のバランスも悪くなっていると思われるので、ゆっく〜りする時間を設定する。頑張りすぎないこと。

 

★でもまだ1日8時間〜の勉強を目指せる。やるぞ!

まだピークじゃないからイケるはず。自分に優しくしすぎると後悔に繋がるから、程よく引き締めていこう。

 

 

 

◇3日前〜1日前

本格的にいろんな部分が狂ってくる。頭痛の頻度が増え、朝は体がだるく重く、疲れやすく、集中力と注意力の欠如が目立ってくる。食欲は増進、衝動的な行動に出たくなる。人に会いたくなくなる。ネガティブな気持ちが強まってくる。外に出たくなくなる。嵐の到来である。でも一切勉強しない日を作らないことで自信にも繋げたいから、毎日何かしらやる。

 

☆外的環境を変える=外に出る。

家だと体調の悪さに甘んじてしまうし、食欲を満たすことやツイッターを眺めることに専念してしまうし、誰にも見られていないせいでワーワー泣いたりして本当に時間が無駄になる。とにかく場所を変えよう。予備校が無理なら近くの学習室、カフェで勉強してみる。最長自習可能時間は予備校と学習室が7時間、カフェは4時間。カフェの場合は、帰宅後にちゃんと家でやる覚悟を持つこと。

☆基本的な対策を徹底する。

衝動に身を任せて糖質やカフェインを摂るといつも以上に体調を崩す。一日中寝ていると怠さが酷くなるし外的刺激がないから内的な情動に振り回される。基本的な対策方法を遵守するのは大切!

☆社交拒絶モードでも優しい人とコンタクトを取る。

自分を思ってくれている人と接することで少しは気持ちが楽になる。大事な外的刺激の一つと思う。人から応援されると自分で鞭を打つより早く行動に移せたりするから、頼るようにする。各位いつもありがとうございます。

☆知的好奇心を刺激するものを見たり読んだりする。

私は直前期になると、取り憑かれたように感情的になってワーワー泣いたり、衝動性の奴隷になってやるべきことを全て先延ばしにしたりする。でも今回のPMSで気づいたのは、知的好奇心を刺激されるとコロッと理性的に戻れるということ。昨日一昨日と泣いて食って腕を切ってツイッターしてを繰り返していたのに、COSMOS(科学番組)を見たらコロッと理性的になった。そういえば以前辛かった時も科博で特別展人体を見たらかなり元気になった。この性質は利用すべき。感情や衝動を制御できるのは理性しかない。そいつが生理前は異様に弱る。だから脳の片隅では馬鹿げているとわかっていても、悲しくて余計なことを思い出してしまって感情に身を任せてしまう。そのせいで恋が終わったこともあった。だから、そんな悲劇を繰り返さないためにも、理性を司る脳の部分を活性化する方法を試していくしかないし、今回一つわかったのだからこれからやってみる。感情と衝動に取り憑かれた時にはもう既にコントロール不能に陥っていて、自分ではどうしようもない。(結果的に今回はかなり腕を切ってしまった。)だから、早めに手を打とうと思う。2日前にはかなり毒が回ってしまうから、3,4日前には何かしらの方法で強めに好奇心を刺激して、理性に「あいつらがやってくるよ、負けるんじゃないよ」と働きかけようと思う。録画しておいたものもしくはネトフリなどの科学番組を見る時間を作る、薄くて読むのに力のいらない科学雑誌積ん読になっている最高な本を「「「外で」」」読む(家では理性の敵が強大化していて活字を読む力すら奪うので。)、ちょっとだるいけど博物館に行く、など。人文科学系の本や小説や美術館は多分あんまりよくない。感情が刺激されるから。

☆上手くいかなくても気にしすぎない。

最近は生理に関しては少し考え方が柔らかくなってきて、頑張らなくても仕方ないかと思えるようになってきた。もちろん取り憑かれてしまうと罪悪感や劣等感を持つけど、冷静になると自分を責めることはなくなった。PMSが辛いのは生理的なもので私の責任ではないし、対処の努力はしていて誰に責められる謂れもないから、何も恐れることはない。それに、少し上手くいかない日があったって死ぬわけじゃないし、ダメな日があったって絶対に入試で失敗するわけじゃない。最悪全落ちしたとしても、まあ仕方ないし、また一年やっていけばいいし。焦らなくても人生なんとかなりますね。(こう心から思えるようになったのすごい)それに何より、少し上手くいかないからといって自信喪失をすると、それが先延ばしを助長することがわかった。タスクを達成できる自信がないと恐怖が生まれさらに先延ばししてしまう。(『なぜヒトは先延ばしをするのか』という本で学んだ。)そしてまた自信喪失。悪循環である。なので、なんとかなる!と思うこと、私は受かる!と信じることは、綺麗すぎる文言に見えるけど本当に効果があると思う。だから、小さなことを気にしすぎない、自信を持つ。その方向でいきます。

 

★でもゼロの日を作らない。ベストを尽くす。

朝起きれなくてスタートダッシュがキマらなくてもうやだ...夕方になっちゃった、今から始めてもどうせ3時間くらいしかできない...8時間できないならいっそもう何もしたくない...そういう有害なイチゼロ思考に負けない。とにかく触る。少しでも触ったらこっちのもの!最初の一歩を踏み出すのが難しければ、褒めてくれる人を探す、ご褒美を設定する、着替えて化粧をして出かけてみる、何かしらの刺激を与える。5時間、いや1時間できれば生きているだけで大正解ということにしよう。

 

 

 

◇当日〜3日ほど

対策を厳格に守る必要はないけど、様子を見ながらやっていく。でも3日目には大体落ち着いてるはずなので、気持ちを切り替えて勉強モードになる。元気な時期が勝負だから、多少ストイックにやっていこう。できることをコツコツと、頑張ってこう(ง •̀-•́)ง

 

 

 

 

 

 

こんな感じで、受験生生活終了までの残り6回のPMSを、乗り越えられたらいいなと思う。内容はアップデートしていくけど。私は通ってるメンタルクリニックのおばあちゃん精神科医臨床心理士さんも大好きで、話すと安心するし気持ち新たにやっていこう!と思える。青学に在籍していておかしくなって以来の病院なので、遍歴を知ってくれているので楽。数少ない東京の居場所かもしれない。もう一つは美容室かな?学校やバイト先は居場所を見出せなかったけど、定期的に通う病院と美容院は好きだった。本当は学校に馴染みたかったけど。笑

 

 

実はまだ嵐は過ぎ去ってなくて、ものすごく眠い。いつでもどこでも寝れる。体も重くて頭が痛い。でも気持ちは結構軽いので、帰ったらやることやろうと思う。「なんで私がこんな目に〜」と嘆きたい怒りたい気持ちは山々だけど、もうそんなことしたって仕方ないことはわかってきたし、ただ向き合ってやっていこう。早く過ぎ去ってくれますように。記事を読んでるPMS重いガールのみんなも、一緒に乗り越えていこうね。軽い人は、私の分まで存分に人生を楽しんでください強い女性は社会の宝・・・・・・・・・・・・。男性の皆さんは、PMS重いガールに優しくしてくれると助かります、よろしくお願いします。精進致しますので。

 

おわり

人に合わせるのが特技だと思ってきた。自分はいい子だと思ってきた。大人に合わせるのも、同い年の子たちと馴染んだふりをするのも、こなせる、できる、と思ってきた。そうやって自分を量産してきた。使い分けてきた。

 

去年の冬にイギリスから帰ってきた時、"私"の数はピークに達した。離人感覚に襲われることが増えた。魂が私の体から抜けたように感じることが増えた。手や足が自分のものに感じなくなった。自分で動かしている自覚はあるけど、視覚への信頼が薄れていた。地元の景色が余所余所しく映り、家族が赤の他人に感じた。ただでさえ東京で"私"を量産してきたのに、さらに英語を喋る"私"が追加されたし、旅行したヨーロッパ各地の土地の空気に私は溶け、拡散し、そして再吸収し、内包した。そうやって私は分裂を繰り返し、ピュアな"私"を喪失した。

 

私はそうやって"私"を使い分けて他者と関わってきた。その事に疑問を持つこともなかった。不都合もなかったから。人間関係が維持できなくて友達に強い情を持てないことも、ただの性格だろうと思っていた。でも恋愛をするようになって、そう楽観視できなくなった。私の人格の分裂が、悪さをするようになってしまった。私は好きな人の前だと、相手が好きそうな"私"になってしまう。女になってしまう。いい子だから、ニコニコするし、明るく喋るし、セックスを拒まなかった。だけど家に帰って別の"私"に戻ってくると、心から後悔した。また守れなかったと思った。その時は幸せだと感じたし、何も間違っていないと思ったのに。一人になるととにかく何かが悲しかった。

 

私は衝動性が強くて、誘惑に弱い。先延ばし癖もすごいし、遠くの大きなご褒美より、目の前の小さなご褒美に飛びつく。その原理が影響してるんだと思う。後々傷つくとわかっていても、寝てしまうんだと思う。本当は付き合ってもいない人と寝たりしたくないのに、私のいい子さと、誘惑への弱さが、間違いを起こしてしまった。ここ2年半、そんな異性関係しかなくて、もう自分のことも、異性のことも、信じられなくなったしまった。怖くて、どう付き合えばいいかわからない。私はこの人格の分裂を意識的に止めることはできないし、どうやったら、何を話したら、何をしたら、他人と、関係を維持できるのかわからない。私は人と付き合っていくことができない。興味を持つのが難しい。ゆえに、所属することもできない。私は、向き合う他者にとってその場限りの存在でしかいられなくて、一貫性がないから。私は、私を維持できないから、人との繋がりも維持できない。私は、できないことがたくさんあって、だからこんなぐちゃぐちゃの人生になっていて、もう4年以上精神薬を飲んでいて、未だに落ち着かない。

 

社会的な動物の私は、残念ながら人と繋がらずには生きていけない。どんな形でなら快適に人と繋がっていられるのか、どんな態度で人と向き合えば維持ができるのか、探っていかなくてはいけない。そのためには自己理解をするしかなくて、嫌になる程、これからも自分の研究を進めるしかないと思う。

 

そのためにも、私は今まで心理学関連の本を幾らか読んできた。本棚にそのスペースがある。好きだった人にそのスペースを小馬鹿にされて以来、なんだかもう、今まで健康に社会生活を送るために努力してきたこと全部が馬鹿らしく感じることが増えてしまった。なけなしの夢や希望を絞り出して、水で何倍にも何倍にも薄めてカサ増しして、「頑張ります」とか「負けないぞ」とか「大丈夫!」とかの綺麗な言葉で色をつけて、大事に大事に保管していることも、全部、アホらしくなってしまって、全部、排水口に流してしまいたくなる。私の努力なんて、足並みを揃えるための努力なんて、認められるに値しなくて、恥ずかしくて、嘲笑の対象で、私は劣っていて、その事だけが真実で、私はもう、全ての"私"をやめてしまいたいなと思う。どれが本物かもわからないのに、どうやって「自分を大事に」したらいいのかなんてわからない。

 

もう、やめてしまいたいなあ。もう4年も頑張ったもん、ただ大学に通うためだけに。そんなこと、普通の人は精神科に通わなくたってできることなのに。私には私の良さがたくさんあると知ってはいるけど、だとしても、こんなにつらい思いをしながら生きていないといけないなら、消えたほうがマシだよね。

 

頭の隅ではわかってる。こんなにつらいのはPMSのせいだって。二日前だもん。だけど、こんなのが近い将来また来ると思うと、気休めにもならない。この体をやめたい。他人との縁を切るのは簡単なのに、私との縁は切れないから大変。腕なら切れるから切る。

 

重たく痛む頭がちゃんと働かなくて、体の動きがゆっくりになる。食欲だけが酷く強くて、他人が、特に異性が酷く憎い。腕は赤い線がたくさんあって美しい。アイスランドの歌手が妖美な旋律で歌う。心が地上から舞い上がって、私は上空800mから街を見下ろす。救急車の音がこびりついて離れない。鳥は焼け落ちて、魚はコンクリートの上で生き絶える様子が見える。今力を抜けば、私もコンクリートに打ち付けられて、彼らと一緒になれるのになあ、と思う。頭が働かない